といっても小学4年の頃、1年間のみの話です。
当時うちの近所には熱帯魚屋さんがあり、夏になると金魚すくいをしていました。
夜店に出るような台をふたつ並べた結構大きなものでした。
しかし、お客さんは誰もいません。
通りすがりの暇を持て余すワタクシは「…ちゃん遊んでき」と声をかけられる。
お金持ってないことを言うと、これは破けて使えないからお金いらんよ…という。
なのでちょっとだけ遊ぶことにした。
破れているポイなのに意外とすくってしまう。
通りすがりの人は破れているのを使っているとは知らない。
で、楽しんでいる姿を見てお母さんたちは子供に「遊んでいく?」と言い始めるのである。
人が人を呼び結構集まってくると楽しさ半減するので「もう帰るわ…」と言って去る。
こういう日が幾日もつづいた。
まぁ、サクラといったところだろうか (○´ω`○)ノ
報酬は無料で遊べる…というところだ。
もちろんいつも無料ではない。
はじめはお金を払いポイを買う。
はじめは直ぐに破れるが幼少から探究心は人一倍持っていたので「なぜ破れるのだろう?」と考えるわけだ。
金魚の動き・水の重み・物理的な理屈を子供ながらに知り、ポイ一つでお椀2杯くらいはいっぱいにしていた。
毎日のことなのできょうは出目金のみを…とか、らんちゅうのみを…とか遊びに趣向を凝らしていた。
帰りには金魚をひとつもらえる事になっているが「うちでは飼えない」というと、じゃぁおまけにもう一つ…とポイをくれたのが始まりだった。